解熱剤の使い方

解熱剤を使う意味

nurse01発熱は体に侵入したウイルスや細菌から体を守るための、免疫機能を高める働きのひとつです。ですから、熱が出ることは“体がきちんと自己防衛している”証拠です。

43℃以下の体温では、熱のために脳がダメージを受けることはありません。それでもあまり熱が高すぎると、食事や水分がとりにくくなったり、逆に体力を消耗することがあります。

そのため、体を守る機能は維持しながら少し楽になるように、0.5~1℃程度体温を下げるのが解熱剤の役目です。


解熱剤を使うタイミング

熱を下げることはあくまでも症状を緩和する治療ですので、体温が何度でもつらいと感じる、あるいはつらそうなときには使用してかまいません。解熱剤は痛みを抑える作用もあるので、熱がなくても、のど痛や頭痛などに対して、痛み止めとして使うことができます。


解熱剤の種類

解熱剤にはいくつか種類があります。アセトアミノフェンは小児でも安全性が高く、また妊娠・授乳でも安全に使用できることが確認されています。特にインフルエンザなどの際には、この解熱剤を使用するのが最も安全とされています。坐薬だけでなく、粉薬、シロップ、錠剤タイプもあります。


坐薬の使い方

坐薬は先端を少し暖めるとすべりがよくなります。オリーブオイルなどをぬってもよいでしょう。肛門に挿入し、出てこないことを確認します。30分程度で吸収されますが、その前に形のまま出てきてしまった場合は新しい坐薬をもう一度挿入しましょう。 痙攣予防の坐薬を先に使用した場合は、30分たってから解熱用の坐薬を挿入しましょう。


体を冷やすときの注意点

冷やしてあげることは体を楽にしてあげる良い方法です。最も効果的な場所はおでこではなく、首・わきの下・足の付け根など血管がからだの表面に近い場所です。また、汗をかいたら下着を着替え、からだが冷えすぎないように注意しましょう。

 

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